現代は、ブランド化の時代であると同時に「モノ」を売る時代から「場」を売る時代へと変化しつつある。
欲しいモノが世の中にあふれている今、人々はモノを所有するだけでは満足感を得られなくなってしまった。
その不満を満たすために必要となってくるのが「場」である。
消費者の購買動機は「モノ」への願望ではなく、「場」への参加によって生まれてくるのだ。
ディズニーランドなどは、最強の「場」だ。
変革の価値観は、「モノ離れ」という一面がある。
モノ自体に商品価値を置くのではなく、「エンターテインメントのイメージ」や「ライフスタイル」、ひいては「場」に商品価値を置くというスタイルを実現することを目指す。
参加して体験を楽しむ「場」のビジネスがこれからは必要になってくる。
ちなみに、ホーライ製薬でも「物語」というコンテンツも大切だったけれど、閲覧者がゲストブックなどにより参加できる「場」であったことも重要だった。
ホーライ製薬の閲覧者は、「入社」して、ストーリの中に出演することもできたし、ゲストブックで治験など情報交換もできた。
治験については既に会社の中で学んで知っていたと思うが、そこにどんな場面があり、どんなことが話し合われるのかは、まだまだ知らない人も多かった。
閲覧者の中には、臨床開発の人だけでなく、製造部門の人もいた。
話をもとに戻す。
ヒト、モノ、コトを統合するわけだから、「場」のビジネスにおいては、従来のタテ割りの産業分野を「場の産業」として再構築していく必要がある。
各産業分野の間の壁を取り壊し、まったく新しい価値観に基づいてリミックスしていくということだ。
21世紀を担う「場」のビジネスを実現していくためには、こういった「飛躍と統合のプロデュース能力」を備えたビジネス・プロデューサーが是非とも必要になってくる。
■ホーライ製薬(架空の製薬会社)
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■医薬品ができるまで
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■ホーライのブログ集
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■ハードボイルド・ワンダーランド日記
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